社員ブログ

路地裏で見つけた珈琲の名店

投稿者:社員Y.H(女性) 投稿日:2025年10月25日 カテゴリー:取材 社員の日常

神保町駅から徒歩数分。 石畳の路地裏にひっそりと佇むのが「ラドリオ」。

昭和24年創業、70年以上の歴史を誇る老舗喫茶です。

レンガ造りの外壁とステンドグラスの窓が印象的で、 一歩足を踏み入れると、まるでヨーロッパの古い酒場のような雰囲気。

お昼過ぎに訪れたこの日も、店内はほぼ満席。

静かに流れるクラシックと、カップを置く小さな音が混ざり合い、 それぞれが思い思いの時間を過ごしていました。

実食レポート:名物ウインナーコーヒー(650円)

ラドリオといえば、やはりウインナーコーヒー(650円)。

実はこのお店が、日本で初めて提供したと言われる“元祖”の味です。

注文してしばらくすると、ふんわりとしたクリームがたっぷりのったコーヒーが登場。

表面にはやわらかな泡立ちがあり、見た目からして上品で優しい印象。

スプーンですくうと、なめらかなクリームがとろりと落ち、 ひと口飲めば、まずはそのまろやかさに驚かされます。

深煎りのコーヒーの苦味と、ふんわり甘いクリームのバランスが絶妙で、 一杯の中に“苦味・甘味・香ばしさ”が綺麗に調和。

冷めても味がぼやけず、最後まで香り高い余韻が続きます。

まさに、長年愛されてきた理由がわかる味わいです。

静けさの中にある、人のぬくもり ラドリオの魅力は、コーヒーだけではありません。

木のカウンター越しに見えるマスターの姿、 落ち着いた照明、心地よく流れる時間

そのすべてが“物語の中にいるようなひととき”をつくり出しています。

満席の店内なのに、なぜか静かで落ち着ける。

きっとそれは、この場所に流れる70年分の「人のぬくもり」が息づいているから。

路地裏でそっと息づく名店「ラドリオ」。

今日もまた、変わらない香りとともに、静かに時を重ねています。