神保町の細い路地を歩いていると、ふと目を引く建物があります。 それが「高山珈琲」。

レンガ調の外壁とクラシカルな木製の扉、格子の窓枠が組み合わさり、まるで小さな洋館のように街並みの中で存在感を放っています。

まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような趣があり、路地の静けさと相まって、訪れる前から特別な時間が始まる予感を抱かせます。

この日は残念ながら休業中で、店内に入ることはできませんでした。

それでも外観だけで、ここが長年愛され続けてきた喫茶店であることが伝わります。

木の扉には年季が感じられる細やかな装飾が施され、白壁と木のコントラストは光の加減で表情を変えます。

格子窓の向こうに店内の空気まで想像させるかのようで、外から眺めるだけでも穏やかで落ち着いた気持ちに包まれます。

外観の撮影も十分に楽しめるスポットです。

扉や窓枠の陰影、建物全体のシルエット、そして路地の奥に差し込む柔らかな光を意識して撮影すると、写真に奥行きとレトロな雰囲気が生まれます。

外観だけで「次回は必ず中に入りたい」と思わせる、期待感を抱かせる魅力があります。

高山珈琲は、外観そのものが物語を持つ喫茶店。

洋館の佇まいと路地の静けさが融合したこの場所は、神保町を歩く中でひときわ印象に残る存在です。 次回は営業日に、ゆったりとした時間の中で香り高い珈琲を楽しみたい――

そんな気持ちを強く抱かせる、特別な喫茶店です。